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第6回 最終仕上げ・おまけ

しなくてもいいのかもしれませんが、たとえば部分塗装をしたところなどは多少筆ムラ等による「テカり」がありますし、ガンダムマーカーは塗膜が弱いし、スミ入れ部分は指で触っていると油分で取れてしまう、などがありますから、最後のクリアによるコートはしておいたほうがいいと思います。軽いスリ傷なども隠せますし。

今回の写真に使っているシェンロンガンダムには付属してないのですが、バンダイのMG(マスターグレード)シリーズには、薄いシール状の「マーキングシール」と、いわゆるインスタントレタリング状の「ガンダムデカール」が付属しています。この貼り方について、おまけとしてお教えします。

最後に、写真に使ったバンダイ 1/100 シェンロンガンダム HGにおける、「ガンダムマーカー塗装個所リスト」もおまけとして掲載します。

1.トップコートによるコーティング

スプレーは、グンゼの「トップコート」がおすすめです。水性ですから、ラッカー系、水性アクリル系、エナメル系すべての塗料の上に塗ることが出来ます。同じグンゼの「Mr.スーパークリアー」や通常のスプレークリア色は、水性塗料の上に重ね塗りすることが出来ないので、あまりおすすめできません。もちろん、グンゼ水性ホビーカラーやタミヤアクリル塗料のクリアを溶剤で薄めてエアブラシでスプレーするのはOKです。
「トップコート」には、「光沢」「半光沢」「つや消し」の3種類がありますが、ロボット系には「半光沢」が良いでしょう。

スプレーする時には、ポリキャップで接続するおおまかな分割単位で行います。あまり細かく分割する必要はありません。ガンダム系だと、頭・両肩・上腕・前腕・手・胸部・腰部(股関節)・腰部アーマー・バックパック・太腿・ひざ間接・脛・足首・武器類くらいに分けて行います。

スプレーする時は、当然、部品を直接手に持たないように。目玉クリップやランナー、割り箸などで持ち手を作ってください。
持ち手を作る

缶スプレー塗装は、ついつい押しすぎて「バァーッ」と吹き付けてしまうなんてことが多いです。それを防止するために、下図のように、5円玉をノズル下に挟んでおくといいでしょう。
5円玉で吹きすぎ防止を

スプレーを室内でする時は、必ず部屋の換気を良くしておいてください。
あと、塗料の霧が舞い散るのを防止するために、ダンボール箱などで囲いを作っておき、そのなかで作業すると良いでしょう。
塗料の霧を吸わないようにマスクもしたほうが良いです。

気温が低いときに缶スプレーを使用すると、缶のエア圧低下のためにうまくスプレーできない場合があります。冬場は、40度くらいのぬるま湯に缶をつけて暖めた上でスプレーしたほうが良いです。こまめに暖めつつ作業してください。なお、絶対に熱湯にはつけないで下さい。缶が破裂します。

スプレーする直前、パーツ表面にほこりや汚れがついてないかチェックしてください。

パーツとスプレーとの距離は20cm+−5cmくらいが適切です。
スプレーは、直接パーツに向けて吹き付けるのではなく、パーツからずれたスプレーが当たらない位置からはじめます。そしてそのままスプレーをずらし、パーツにスプレーを当てます。そしてそのままずらしていってパーツからずれた位置で吹き付けをやめます。手首をうまく使い、「シュワッ、シュワッ」と吹き付けていってください。
一度に全部吹き付けようとしないでください。3回くらいにわけて、薄く吹くのがコツです。
まず、(大体でいいです)全体に吹き付けます。細かいところや奥の隅々まで吹く必要はありません。
全体に吹いたら、とりあえずある程度まで乾かします。(晴れた日で15〜30分くらい? 湿度や吹いた量にもよって変わります)
2回目は「全体に吹きつけたつもりが、吹き忘れている」ところに注意しながら吹きます。(この2回目は全体に吹くのにはこだわらなくていいです) で、同じように乾かしてください。
そして、3度目。最後に全体にもう一回(これも大体でいいです)吹きます。
20cmくらい離してスプレー

あまり真剣に、入り組んだパーツの奥までスプレーする必要はありません。大体でいいです。
吹き付け終わったら、手を触れないように数時間乾かしてから、パーツを組みたてます。
ランナーや割り箸にさしたパーツを乾かす時には、鉛筆立てや油粘土の塊にさしておくのが便利です。

2.もしほこりやごみがついてしまったら

どうしても、スプレーほこりや小さなごみがついてしまうことがあります。
その場合の対処方法をお教えします。

とりあえず、ついてしまってもそのままの状態で、十分乾かしておいてください。
まず、1000番以上のサンドペーパーの紙片を用意します。


サンドペーパーの「角」を使い、ほこりやごみを「弾き飛ばす」ように軽〜くこすります。ちょっとだけこすってるような感じがポイントです。
ほこりが取れたら、その辺りをもう一度スプレーします。

おまけ1.マーキングシール・ガンダムデカール貼り

バンダイMG(マスターグレード)シリーズには、「マーキングシール」「ガンダムデカール」が付属しています。これがけっこうの「クセモノ」です。

まずは「マーキングシール」です。
このシールには、それぞれ余白があります。まずはその余白を金属定規とカッター(アートナイフ)でギリギリの位置で切ります。そのままだと、貼る場所によってははみ出しますから。
余白を切り取る

ピンセットなどでつまみ、指定の場所に乗せます。下図は、アートナイフで浮かせたままをはいで持ってきてますが。(笑)
慎重に位置合わせ

乗せたら、綿棒などで押さえます。
押さえて完了

続いて「ガンダムデカール」です。
まずは、必要な部分のみを多少余白を持って切り取ります。
必要部分のみ切りとって用意

貼る位置にピンセットなどで持っていき、軽く置きます。その上から、先の丸い棒(ボールペンなど)で軽く、全体的に均等にこすっていきます。
転写

良く見ると、転写できた部分は「色が多少白っぽくなる」のが確認できると思います。それを目安にこすっていってください。

シートをゆっくりとはがします。もし写ってないところがあったら、もういちど転写していない部分をこすってください。(すでに転写している部分をさらにこすっていると、シート側に再び戻ってしまうことがありますので、注意しましょう)
う〜ん、完璧(笑)

さらに、ガンダムデカールについている薄紙を転写したデカールの上に置き、軽くこすると、より定着します。
仕上げ

ガンダムデカールを定着させるため、貼った上にトップコートによるコーティングをしたほうが良いでしょう。

おまけ2.バンダイ 1/100 シェンロンガンダム HG 塗装個所リスト

写真撮影に使用した、シェンロンガンダムの塗装個所リストです。すべてガンダムマーカーです。
場所 ガンダムカラー
角根元のカメラ メタレッド
目のまわり ブラック(ガンダムマーカースミ入れ用黒)
首回り台形部分 ホワイト
首回り ゴールド
両肩、蒼いシールを貼る部分の上面 ブルー
左肩、内部のスリット メカグレー
右前腕のひじ間接取り付け部分 ホワイト
右前腕、ドラゴンハング取りつけ部分 ホワイト
両前腕、手首部分 メカグレー
ドラゴンハング、火炎放射部分と後ろの四角(排気?)部分 メカグレー
背部、ビームグレイブ取りつけ部分 ブルー
腰前面アーマー、スリット部分 メカグレー
腰横アーマー、菱形部分 ホワイト
足首、間に来る間接部分パーツ メカグレー
足首、甲の四角パーツ メカグレー
足首、先のスリット メカグレー
肩、腰アーマー等の裏側 ブラック