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第4回 部分塗装

「素組みでOK!!」で紹介しているもの、と言うか(株)バンダイのプラモデルで『HG(ハイグレード)』『MG(マスターグレード』と
呼ばれるものは、プラスチックの地色および付属のシールで「それなり」の完成品を得ることが出来ます。
が、あくまでも「それなり」で、一部については「設定と違う」色のままになってしまいます。
ここでは、その「設定と違う」部分のみを塗装することで、より完成度を高めることにします。

写真に使った、シェンロンガンダムでの部分塗装個所については、第6回でリストにして紹介します。

1.ガンダムは目が命(笑)

ガンダムの目用にシールは付いているのですが、それではあまりにも貧弱なので、塗装でリアルにしましょう。
シェンロンガンダムは、幸い目のパーツがクリアグリーンなので(ガンダムWはほとんどそう)、それを活かすことにします。

ガンダムマーカー スミ入れ用の黒色で目の周りを塗ります。目にはかからないように、でも少々かかっても大丈夫です。気にしない気にしない。
目の周りを黒く塗る

塗ったら、完全に乾くまで待ってください。30分くらいでしょうか。
綿棒や、細くこよりにしたティッシュの先に、タミヤアクリルカラー用溶剤X-20Aを「ちょっとだけ」付けます。かすかに湿り気がある程度にしてください。
その綿棒(ティッシュ)で、軽く目の部分を「なぞるように」拭きます。
もし余計な部分まで拭いてしまったら、ガンダムマーカー スミ入れ用でもう一度塗り直してから再度拭き取ります。
綿棒で目の部分をなぞるように

このように、きれいに目の凸の部分のみ拭き取れました。何回でもやり直しが可能ですから、納得がいくまでやりましょう。
きれい拭き取れました

クリアパーツですから、透けるわけですので、裏側にガンダムマーカーの白色か銀色を塗っておくと良いでしょう。
白色でクリアを活かす

出来上がりは、こんな感じです。
でっきあがりっ

2.ガンダムマーカーによる部分塗装

ここからが、今回の本番です。(笑)
マーカーや筆で塗装するのって、結構難しいんですよね。
基本的に、ここではマーカーでやってますが、筆塗りでも基本作業は同じです。マーカーを筆に持ち替えるだけです。

まず、塗る部分を直接手で持つなんて事はしないでください。塗らない部分を持ったり、持つには範囲が小さい場合は、写真のように目玉クリップで持ったり、ポリキャップ部分に割り箸やランナーを刺し込んで保持してください。
部品をそのまま手で持たないほうがベター

マーカーで、「一定方向に」、サッサッと塗っていきます。多少下地が見えるようでも気にしないで、全体的に薄く塗るようにしてください。
塗る部分全体に塗ったら、とりあえずこのまま乾かします。30分以上、出来れば一夜くらい乾かしておくほうが確実かもしれません。
よこよこ

乾いたら、同じようにサッサッと塗り重ねます。今度は、前に塗った方向と「垂直の方向に」マーカーを動かしてください。
あまり強く押しつけるように塗ると、せっかく前に塗った塗料も溶け出してしまいますので、軽目にサッサッと。
たてたて

横、縦と塗った状態です。まだ多少塗りきれてませんね。
塗りきれてないようなら、乾かした後にもう一度、最初と同じ向き、つまり「2回目と垂直方向に」更に塗り重ねます。
ちっ、2回じゃまだ甘いか

3度塗り重ねた状態です。このくらいならOKでしょう。多少筆ムラがありますが、しようがないでしょう。(笑)
3回でこのくらい

白色、黄色、赤色などは、下地の色を「透かしやすい」です。プラスチックの地色が青色、黒色などの「濃い色」だと、それは特に強いです。何回か塗り重ねる必要があるでしょう。
ただ、黄色、赤色などは、塗る前に一度白色で塗っておくと、きれいに色を出すことが出来ます。

マーカーでは、やはり細かいところを塗るのには適していません。そういう時には、マーカーの塗料を皿などに出して、それを筆にとって塗るのがベターです。
マーカーを皿に押し付け、何回か押していると、じわ〜っと塗料が出てきます。
マーカーの塗料を筆に出す

それを筆にとり、細かい部分を塗っていきます。
写真のように、きちんと境目を出したい場合、面相筆で輪郭部分を丁寧に塗ります。その後で、広い部分をマーカーで塗装すると良いでしょう。
面相筆で丁寧に

筆や皿は、グンゼ Mr.カラーうすめ液で洗ってください。匂いますけど。(爆)
部品へ塗った塗料も、グンゼ Mr.カラーうすめ液で落とすことが出来ます。塗装に失敗したなら、ティッシュなどにうすめ液を染み込ませ、拭き取ってからやり直すことは可能です。
その時には、十分部屋の換気を良くしておいてください。
なお、マーカー自体は、「水性」もしくは「アルコール系」です。アルコール系を使用する場合も、換気を良くしてから作業してください。