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第3回 組み立て

最近のプラモデル(特にガンダム系)は、「スナップフィット」と呼ばれる、いわゆる「接着剤不要」で組み立てることが出来ます。もちろん、接着してもかまいません。スキマが出来ないのできれいに出来る場合もあります。逆に、強度的に不安な場合は接着してしまうほうが良いでしょう。
ただ、素組みの場合は基本的に接着しません。

1.ポリキャップの組み込み

現在店頭にあるプラモデルで「可動モデル(手や足を動かして遊ぶことが出来るプラモデル」と呼ばれるものには、必ずといっていいほど、「ポリキャップ」と呼ばれる柔らかい樹脂で作られた部品があります。これを手や足の間接部分に使うことによって、動きがしっかりしたものになり、強度的にも十分なものになるのです。

ただ、多少組み込むのにコツが要ります。たいていの場合、片側の部品にポリキャップをはめ、もう片方の部品で蓋をすることになるのですが、ここでポリキャップがずれてしまっていると、うまくはまらなかったり、ポリキャップをつぶしてしまったりといったことになってしまいます。

そこでまず、ポリキャップにランナー、つまようじ、割り箸などを刺しておきます。出来れば、きっちりはまる太さがいいです。テープを巻いたり、削ったりして調整してください。
ポリキャップに棒をさす

下の写真のように、棒をさす代わりに実際に組み込む部品で代用してもいいでしょう。
で、部品の片側にポリキャップを取り付け、もう片方をはめるわけです。はめる時に、棒でポリキャップの位置を調整しながら、うまくはまらない時には実際にグリグリ動かしながら(この動かしながら、が一番のコツです)、はめ込んでいきます。
ポリキャップを組み込む

2.もしスキマが出来てしまったら

接着しないと、どうしてもスキマが出来てしまい、それが目立つ場合があります。(作例のシェンロンガンダムですと、頭部のアンテナをはめる辺り)
気にしないなら、そのままでもいいですが、そんな場合には、思い切って接着してみましょう。いったん分解して、接着剤を塗る方法もありますが、ここではより簡単な方法をお教えします。(分解するのも大変だし、分解中に部品が壊れる可能性もありますから)

こんな感じでスキマが出来ていたとします。(けっこう、ポリキャップを組み込む部分では多かったりします)
部品を組んだがスキマがある...

そんな時に、第1回の道具編で紹介した、「流し込み用接着剤」(正確には『タミヤセメント流し込みタイプ』)が便利です。
接着剤の刷毛の部分が、面相筆のように細くなっているので、先をスキマに入れることが出来ます。接着剤の液体も、通常よりサラサラしているので、スキマを接着剤が流れていきます。
下の写真のように、スキマ部分に「ほんのすこし、流し込むように」接着剤を流し込みます。
タミヤ 流し込み接着剤を使う

接着剤を長時間使用する場合、また長時間利用した後は、必ず部屋の換気を良くしてください。
この接着剤はかなり強力ですが、多少乾くまで時間がかかります。(といっても、通常の接着剤よりはかからない)
「完全に乾くまで」、輪ゴムなどでスキマが出来ないように固定しておきます。
輪ゴムなどで、乾くまで固定しておく。

もし、スキマが出来ないように固定した時に接着剤がはみ出したら、とりあえず完全に乾くまでそのままにしておいてください。完全に乾いてから、サンドペーパーなどで「はみ出した部分のみ」削ってください。(少々なら、削ってもあまり目立ちません。最後の仕上げスプレーの時にほとんど差はなくなります)